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【第13話】妻の見た目はモラハラ夫プロデュース

小説版

以前、私の髪型がモラハラ夫の言いなりになってしまったことをご紹介させていただきました。

妻の髪型を自分の意のままにしてしまうモラハラ夫です。妻の着る服も自分の意のままにしてしまうのは容易に想像が出来ることでしょう。

今回は、私の見た目、ファッションがモラハラ夫の言いなりになり、それによって経験した体験をご紹介させていただきます。

以前もお話ししましたが、私は大学時代から美容やファッションが大好きで、髪型や着る服にはとてもこだわりを持っていました。私が大学を卒業した頃、赤文字系女性ファッション雑誌が大流行しており、特に○ビちゃんOLなるものに憧れを抱く女性が世間には多くいました。私もそのうちの一人で、○ビちゃんに憧れて、○ビちゃんOLファッションに身を包んでいました。

けれど、それもモラハラ夫との婚姻によって180度違ったファッションに身を包むことになったのです。

以前、髪型の回でお話ししたとおり、私の髪型は、茶髪の巻き髪セミロングヘアから、黒髪ワンレンのスーパーロングへと変貌を遂げました。そして、モラハラ夫による妻のプロデュースは、髪型から服装、持ち物へとエスカレートしていきました。モラハラ夫は、私に服を買い与えないわけではありません。自分好みにプロデュースしたいのです。まさにこれも、一般的なモラハラ夫の特徴のひとつである「妻を自分の支配下に入れたい」に当てはまる行動です。

モラハラ夫の私へのファッションのテーマはこうでした。
”海外ドラマに出てくる女性テロリスト”
ひとつお伝えしておくと、モラハラ夫が、当時流行っていた○ックバウアーが主人公の海外ドラマの影響を受けていたのは紛れもない事実です。このテーマにより、私の服装は全身黒づくめになっていきました。

ちなみに、この件に関して、モラハラ夫に抵抗することはしなかったのかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

モラハラ夫に対して直接的に抵抗することは無意味だと、髪型にまつわる諸々の出来事で学習していたので、直接抵抗することはしませんでした。(この考え方が既にモラハラ夫の支配下に入っている現れですが。)私のわずかな抵抗として、モラハラ夫に隠れて自分の着たい好きな服を買い、モラハラ夫には、これはモラハラ夫との婚姻前から持っていた服で、最近タンスを整理していたら出てきたと、嘘を言うようにしていました。けれど、そんなわずかな抵抗もそう頻繁に出来るものでもなく、また、そうして隠れて嘘までついて着ていた服も、何かの拍子にモラハラ夫のモラハラスイッチが入ることにより「俺が選んでない服は捨てろ」と捨ててしまうことがしばしばありました。

そんなこんなですっかりと海外ドラマに出てくる女性テロリスト化が進んだ数年後の出来事でした。前回のエピソードでお話ししましたが、私は腰のヘルニア手術を受けています。これはその後に起こった出来事です。

私は、腰の手術を受けたことにより、普通のバッグを持ち歩くことが許されなくなっていました。モラハラ夫の解釈によると、普通のバッグは身体の左右どちらかに負荷をかけてしまい腰に負担となってしまうので、腰に負担をかけないために、バッグはリュックにするようにとの命令が出ていました。その命令に従った私は、通勤バッグもスポーツタイプのリュックに変えました。そして、これまで使っていたバッグはクローゼットの奥へと封印されてしまいました。

ある日、私は会社の後輩の結婚式に出席することになりました。結婚式の当日、私は真っ黒のパーティードレスに身を包み、出かける準備をしました。そして私は、この日ばかりはバッグはリュックではなく、パーティーバッグを持っても良いだろうと考え、クローゼットの奥に封印された可愛く小ぶりなパーティーバッグを持ち出したのです。全身パーティファッションに身を包んだ私は、結婚式会場に向かうため、自宅を出発しようとしたその瞬間でした。
「おい!お前、待て!」
モラハラ夫が完全にモラハラスイッチを入れた声で私を呼び止めました。
「ど、どうしたの?」
何にスイッチが入ったのかわからない私は、そうモラハラ夫に問いかけました。
「お前のバッグ、なんだそれ?!いつものリュックはどうした?!」
私がこれから向かうのは結婚式です。ホテルの会場です。なぜ、パーティードレスに身を包みながら、スポーツタイプのリュックを背負わないといけないのでしょうか。ダサいです。ダサすぎます。その姿を想像するだけで逆に滑稽です。まさかのポイントでしたが、そんなことを言っている間もなく、早くモラハラスイッチを解除せねば、私は結婚式に間に合いません。
しかしながら、お分かりのとおり、入ってしまったスイッチを解除するのは容易いことではありません。結婚式の開始時刻は刻一刻と迫ってきます。私は、結婚式に行くために謝りました。そして、最悪にダサいコーディネートではありましたが、そこは諦めました。パーティードレスにリュックを背負うから結婚式に行かせて欲しいと懇願しました。

無理でした。

モラハラ夫の怒りの矛先が、バッグから変わってしまったのです。そもそもこの結婚式は出席する必要があるのか、という論点にすり替わっていました。モラハラ夫は私を結婚式に行かせないというゴールに向かって、モラハラの舵を切り始めました。私はどうにかしてモラハラ夫の考えがひっくり返せないかと数々の弁解を試みました。

無理でした。

結局、私はその日の結婚式に出席することが叶いませんでした。当日キャンセルです。

皆さんは招待された結婚式を当日キャンセルした経験はありますか?
私はモラハラ夫と婚姻してから実に3回程、結婚式の当日キャンセルを経験しています。この日は、後輩の結婚式という記念の日から、モラハラ夫のプロデュースにわずかでも抵抗すると痛い目に遭うということを、改めて気づかされた最悪な日になったのです。

清武 茶々

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