ダブル不倫の結末は・・・

実は、現在、ＴＢＳ系列で放送中のドラマ「あなたのことはそれほど」を毎週楽しみに観ております。

このドラマは、波瑠さん・東出昌大さんが演じる夫妻と、仲里依紗さん・鈴木伸之さん演じる夫妻がそれぞれいる中で、かつての同級生同士だった波瑠さんと鈴木伸之さんが不倫に陥っていくというストーリーです（以下、便宜上、俳優さんのお名前で説明させていただきます。）。いわゆるダブル不倫ものですね。

この手のドラマを専門家が見た場合、「実際はこんなもんじゃない」というのはよくありますが、毎日のように不倫の慰謝料を請求したり、されたりしている私も、同じようなダブル不倫は数多く見てきています。

もちろん、このドラマでは登場人物が全員美形なところに（個人的には波瑠さんの親友役の大政絢さんが一番好みです）、「そんなわけあるか！」と一人で突っ込んでおりますが。。。

特に、ダブル不倫の場合は、当事者同士はもちろんですが、双方の配偶者はそれ以上に精神的に追い込まれていきます。ドラマでも、東出昌大さん演じる夫と、仲里依紗さん演じる妻がそれぞれ不倫の事実を知ってから精神的に壊れていく様子は鬼気迫るものがありますし、実際にこのような状況に陥った夫婦を何組も見てきました。

このドラマがどこまで描かれるかは分かりませんが、実際の現場では、最終的に双方の不倫をされた側が、双方の不倫当事者に対して慰謝料を請求し合う形になりかねません。つまり、仲里依紗さんが波瑠さんに対して、東出昌大さんが鈴木伸之さんに対して慰謝料を請求する形ですね。

こんな状況になってしまうともう目も当てられません。最後は尋問という形で裁判所に全員が出頭し、双方の婚姻関係の状況から不貞行為の細かい内容に至るまでこと細かく双方の代理人や裁判官から聞かれることになります。

また、波瑠さんが東出さんに対して離婚を求めて離婚協議書を提出するものの、署名捺印を拒否される場面がありました。実際、不倫をした当事者、すなわち「有責配偶者」からの離婚請求は長期間にわたって制限されてしまう為、離婚するのはとっても難しくなってしまいます。今後、どうやって二人が離婚に至るのか、はたまたそれ以外の結論があり得るのかは楽しみなところですね。

当事務所では、「不倫の慰謝料請求」についてはもちろん、「有責配偶者」の離婚についても数多くの実績を有しています。思い当たる節がある方は一度当事務所にご相談下さい。