家庭内のモラハラで悩んでいる方の場合、配偶者(モラハラ加害者)とはセックスレスであると思われがちです。モラルハラスメントを受けるような間柄であれば関係不良であり、とても肉体関係など持つ気になれないのではないか、というのが多くの方々の想像するところかと思います。確かに、そういったケースもありますが、モラハラ被害に悩みつつも一方で配偶者(モラハラ加害者)との肉体関係は定期的に持っているといったご夫婦は意外と多いものです。モラハラは直接的な暴力と異なり見えづらい嫌がらせを行うものであり、また、支配・被支配という関係が徐々に刷り込まれていくことで、モラハラ被害者自身が自らの被害に気付いていなかったり、あるいは被害に気付きつつも既に精神的に依存しており離れることができない状態になっていることが少なくありません(ダメな夫だけれど、私がいなくなれば彼は生きていけない、といった状況)。このような関係のうち特に後者、つまり支配・被支配といった関係を認識し拒否感を抱きつつも相手を必要として結局被害を受容しその関係を維持しようとするケースでは、虐待の合間に非常に強い性的関係が結ばれることが多いです。
法的観点でみれば、セックスレスであるということは、実質的婚姻関係の破綻(裁判で離婚する際に重要となる概念)を基礎づける事情の一つになってきます。モラハラ自体の立証が難しかったとしても、長年セックスレスであるということがあれば、(それだけでは足りませんが)裁判離婚での勝訴に一歩近づくことができます。

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