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【5話】飲み会は地獄への入り口

小説版

話し合い

モラハラ夫の激しい束縛を、またひとつご紹介します。

Column私は、昔から友人や職場の人と飲みに行くことが大好きでした。
お酒を飲むことが大好きで、親しい人と、仕事帰りに飲みに行くことがストレス発散でもありました。

モラハラ夫と交際当初も、職場の親しい数人と週に1回程度、頻繁に飲みに出かけていました。

このエピソードをお話しするにあたり、少しだけ前置きをさせていただきます。

私は、モラハラ夫と交際してから、婚姻期間中も毎日必ずモラハラ夫と連絡を取っておりました。
しかも、1日にやり取りをする回数はかなり多く、モラハラ夫からの連絡がほとんどでした。

このモラハラ夫は、在宅で一人でネット関係の仕事をしており、自分の仕事中でもプライベートのメールを送ることには何の問題もありませんでした。

そのため、私が仕事中であっても、モラハラ夫からメールが届いていることはしょっちゅうでした。

ちなみに、当時の私の仕事は接客業で、仕事中に自分の携帯を持つことは禁止されていました。
私がモラハラ夫からのメールを確認して返信ができるのは、お昼休憩の時と、午後の15分休憩の時、そして退社後でした。

本題に戻ります。
ある日、私がいつものように職場の人達と飲みに行っていた帰りのことでした。

この日は、退社後すぐに、モラハラ夫に「これから職場の人と飲みに行ってくるよ」と一言だけのメールを送りました。
ちなみに、職場の”誰と”飲みに行っているかは、特に明確にしていませんでした。
私の職場は、従業員がほぼ全員女性だったため「職場の人と飲みに行く=男の人と飲みに行く」訳ではないので、私は何ひとつ罪悪感はありませんでした。
また、これまで付き合ってきた人で、私が飲みに行くことに、文句を言ってくる人はいませんでした。

当たり前のことですが、恋人であろうと、飲み会の最中に連絡は取りません。
その日の飲み会は、開始から終了まで3時間くらいあったと思います。
帰り道、飲み会に参加した職場の人達と駅まで歩いているときでした。
モラハラ夫から、私の携帯に着信がありました。
私は職場の人の前でしたが、モラハラ夫からの電話に出ました。
「今ちょうど、●●さん、●●さんと飲んだ帰りで、今駅に向かって一緒に歩いてるよ」
そう告げると、モラハラ夫は、それはそれは優しい声で
「そうなんだ。●●さん達と一緒だったんだね。わかった。気をつけて帰るんだよ」
そう言ってモラハラ夫との電話を切りました。

この場では、特にモラハラ夫のモラハラは繰り出されることはありませんでした。恐らく、周りに職場の人がいたからかもしれません。
ですが、それは翌日、モラハラ夫と直接会ったときに起こりました。

「職場の人と飲みに行く回数多くないか。いや、別に飲みに行くことを悪いと言っているわけではないよ。けどさ、それって俺のことをあんまり大切にしてないってことだよね。飲み会の時に無理に連絡しろとは言わないけど、終わったら普通電話するよね。というか、飲み会の途中でも、今日は何時くらいに終わりそうとか連絡すべきだよね。それが相手に対しての気遣いじゃないの?というか、飲みに行くことを減らして、もっと俺と一緒にいるべきじゃないの?」
相変わらずのモラハラでした。
モラハラ夫は、私が飲みに出かけることが気に入らなかったようです。

しかし、私も付き合いでの飲みもありますし、飲み会に行くことは私のストレス発散の場でしたので、今回の私は食い下がりました。モラハラ夫に立ち向かったのです。

そして、飲み会に行くための条件をもらいました。

その条件は、
①飲みに行く日は前日までに決めておくこと(当日突然アポはダメ)
②帰りの連絡は必ず入れること

ちなみにこの後、婚姻して一緒に生活するようになってからは、
③飲みに行く日はモラハラ夫の食事をちゃんと作って用意しておくこと
という条項も付け加わりました。

私は、モラハラ夫が望むように、モラハラ夫との関係を継続するために、飲みに行くこと自体を減らす努力をしました。
私の飲み会に行く回数は、それまでと比べて格段に減りました。
周りの職場の人からは「付き合いが悪くなった」と言われることもしばしばありました。

それでも2、3ヶ月に1回程度は、飲み会に参加していました。
もちろん上記の条件は必ず守って参加していました。
しかしながら、そもそも、私が飲みに行くことが気に入らない人です。
条件は満たしていても、私が飲み会から帰宅すると毎回地獄のようでした。
ある時は、不機嫌で数日間の無視、
ある時は、②条項の連絡手段について「帰りの連絡をメールでするとは頭がおかしい。普通は電話でするべきでないか」と激怒し、
ある時は、③条項について、作った料理に一切手を付けず、
「こんな遅い時間まで俺は何も食べずにお前を待っていた。お前はそんなことを俺にさせている最低な人間だ。」と罵り、
とにかく、何をどうあがいてもモラハラ夫は私が飲み会に行くと、彼のモラハラが加速するのでした。

それでも私は、「今回の飲み会は大丈夫だろう」「今回こそ大丈夫だろう」と、何度も飲み会参加チャレンジを試みました。

そして、あるとき参加した職場の飲み会が最悪の生き地獄でした。

その日は、私はかなりの量のお酒を飲み、かなり酔っ払った状態で、帰宅が深夜を回っていました。

案の定、モラハラ夫はいつものように激怒していたのですが、この日は、私もそれまでのモラハラ夫に対しての不満が一気に噴出してしまったのです。
私はモラハラ夫に対してこんな言葉を投げつけてしまいました。
「○○君は会社で付き合いがないから、私のことなんて何もわからないんだよ。私にも付き合いがある。」
この瞬間から最悪の事態が始まりました。

モラハラ夫が激怒したのは当然ですが、その後、モラハラ夫は私を、”寝かさず””風呂に入らせず”、
朝までの説教が始まったのです。
また、この日は翌日が仕事でしたが、モラハラ夫はそんなことはお構いなしで、
「会社はそのまま行け。むしろこんな時間まで飲みに行かせる人間がいる会社は最低だ。辞めればいい。」
お風呂にも入れず、眠たくても眠ることが許されない、まさに生き地獄でした。

ようやく朝になり、怒り疲れたモラハラ夫がうとうと眠りに就いたことを確認して、私はお風呂に入り、少しの仮眠を取り、出勤しました。

この一件はしばらく尾を引きました。

私は、すでにモラハラ夫の支配下に入っていますので「私が悪かった」と翌日以降は謝り、モラハラ夫からは、連日のようにこのことを説教され、反省文を書かされ、終いには自宅に「禁酒」の貼り紙まで貼らせる始末でした。

清武 茶々

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